森たかゆきのブログ

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子育て環境向上委員会@中野の皆さんのところへ寄せられた質問への追加回答

立憲民主党 中野区議会議員 兼 立憲民主党公認 中野区議会議員候補の森たかゆきです。

子育て環境向上委員会@中野の皆さんからの公開アンケートへの回答

上記の記事で、「質問4で取り上げた以外の有権者アンケート結果からの質問については、今後テーマ毎にまとめてブログ等でお答えをしていきたいと思います。」と書きました。すべてお答えしたいところですが、数が多くてさすがに厳しいので、一部抜粋して回答を掲載します。一応、主要テーマは大体網羅しているのではないかと思います。体裁整える余裕もないので少々見づらいのはご容赦ください。

子育て全般
現職は、今まで子育て政策で何を訴えどんな成果を出したか。また、今後当選叶った際に実現したいこと。新人の方は後者のみ
→これまでの政策提案
・待機児童対策の拡充(2015年からの4年間で定員数約2000人増)
・保育士確保策(月8万円の家賃助成、保育士のお子さんの優先入園など)
・園庭のない保育園の遊び場確保(学校や公共施設の空きスペース開放など)
・保育の質ガイドライン策定
・区立保育園のおむつ持ち帰り廃止
・午睡チェックシステム(ベビーセンサー)導入補助
・医療的ケアが必要なお子さん向けの居宅訪問保育
・区立幼稚園・区立保育園・児童館全廃方針の見直し
・妊婦検診の改善
・不妊治療および検査への助成制度
・子どもの貧困対策のベースとなる生活実態調査(0歳~中学3年生まで全年齢調査。全国最大規模)
・経済的事情で塾に通えないお子さんへの学習支援事業拡充(中学校1,2年生も対象に)
・校割予算(学校が独自に使える予算)増額
→これから実現したいこと
・子どもの権利条例制定
・休日・一時・病児病後児・医療的ケアの必要なお子さんの保育等の多様なニーズへの対応
・待機児童ゼロを実現し「保育・教育の内容や質」で施設を選べる状況の実現
・世田谷区が実施しているような、保育施設の人件費率を一定以上に保つ為の制度導入
・保育園利用調整業務へのAI導入
・PTA負担軽減
・AI時代に対応する教育改革

子どもの居場所
古くからある児童館が閉鎖したり児童公園が整理されたりしていますが、減らすだけではなく新しい育児施設が設けられる予定はないのですか?
→子育て広場は増やしていく計画です。個人的には一か所大型室内遊園施設を作りたいと考えています。四谷のおもちゃ美術館やとしまえんのASOBRAVO!のようなイメージです。乳幼児親子が多く集まる施設を作れば、その周辺にも自然と子育て世帯向けの店舗などが増えていくのではと考えています。公園は公園再整備計画の中で子育て世代に喜ばれる公園づくりを進めていきたいと考えています(禁煙化なども含め)。

U18をやめてしまい、中高生の居場所については考えていないと区職員から聞きましたが、その方針は変わらないのでしょうか。子どものことを真剣に考えてくれますか。児童館の意義をみなおし、U18のような子どもの成⻑を地域で考えていくような政策はされないのでしょうか。
→酒井区長の公約に中高生の居場所を2か所整備するとありますので、この実現を求めていきます。

中野区の児童館いくつ残すべきだと思いますか? 数字で答えてください。
→児童館については、担当所管に聞いても1館当たりのランニングコストも分からないと言われてしまう現状では具体的にお答えするのは難しい状況です。ただ、0にする前提でいたものを少し残すだけでも相当にハードルが高いことはご理解いただきたいと思います。個人的な感覚では最低9か所、その上で複合化や運営方法の見直しなどの工夫でもうプラスいくつか残せないかと考えています。

公園整備などのハード面の政策も良いですが、児童館を臨回で良いので日月曜開館、父や共働き世帯の交流の場、転入者や2児以上のフォローなど、ソフト面の拡充はすぐできないでしょうか?
→パパ友作りのきっかけ作りの事業はぜひやりたいです。というか、一区民として参加したいです。「共働き世帯の交流の場」はイメージやアイディアをお聞きしたいです。私の周りはみな忙しそうなので、どんなものならニーズがあるか知りたいと思います。転入者や多子世帯向けフォローは行政も問題意識を持ってはいますが、関係部署のマンパワー不足で行き届いていません。今年度人を増やしてどこまでできるかですが、幼児教育保育無償化の対応に人がとられそうで心配しています。

保育
待機児童の対策をどのように、具体的に、考えていますか?保育士の待遇改善は、区議の立場で進められると思われますか?
→進められますし、進めてきました。保育士不足の問題は今では広く知られていますが、私たちは行政が問題意識を持つ前から議会で保育士不足の現状を訴え対策を求めてきました。その時には「保育士確保が大変とは認識していない」という答弁でがっかりしたのですが、その後、月8万円の家賃補助や保育士さんのお子さんの優先入所などが実現しました。今年度予算の編成にあたっては、事務負担を軽減し保育に集中できる環境作りとして事務職員の常勤雇用補助を求めたのですが、今年度は予算化までには至りませんでした。来年度に向けて再挑戦します。

保育園・学童の待機児童待機について具体的な施策はありますか?保育の質ガイドライン策定についてどう考えておられますか?以前同じ質問を現区議の方にしましたが、「保育園は自分と関わりない」「保育園がプレハブだろうが子供は育つんだし」という返答をされた事があるので、真摯にお答え頂きたい。
→保育園の待機児童対策は物件不足と保育士不足が大きな原因です。保育士待遇改善については他の項目で書いた通りです。物件不足は、原則民間園の物件は民間が探してくることになっていますが、職員が地域を歩いて物件を探す取り組みも必要ではないかと考えています。
学童については、公設民営の学童を設置していくことで対応を進めたいと考えています。
保育の質ガイドラインはまさに私が区長に直談判して実現に向け動き始めました。中身のあるものにしたいのですが、策定までのスケジュールがタイトになっているのが気にかかります。前議会では「もう少し時間をかけてでも中身の充実したものを」と求めています。

中野区の区立保育園をいくつずつ残すべきだと思いますか? 数字で答えてください。
→区立保育園は、民間のリソースが不足している現状では今以上に減らすべきではありません。本当は区長が変わった後に前区長が進めていた民営化も一時中断させたかったのですが、力及ばず悔しい思いをしました。待機児童が解消され、保護者が保育方針や内容で施設を選べるような環境になり、また、保育の質ガイドラインが定着した段階で改めて検討したいと思います。

学校教育関係
AIが主流になる時代、人間の社会は大きく変化しています。技術に利用されるのではなく、技術を使ってクリエイトする力(思考力、判断力、行動力、コミュニケーション能力、調整力など)を子どもたちが身につけるために、どのような教育改革が必要だと思われますか。
→答えのない問題をみんなで考える機会を増やしていきたいですね。リベラルアーツ重視。

多様な人と共生する地域づくりのためには、子供たちが一人ひとりが個人として受容されることの良さや安心感がもてる教育環境づくりが大切です。そのためにできることは何だと考えていますか。
→これは…ある意味で私が一番やりたいことです。実現へのハードルは高いですが、考え方としては、自分で選択してその選択が尊重されるような教育環境を目指していくべきと考えています。区内には「給食食べ残しゼロ!」みたいな取り組みに一生懸命になっている学校もありますが、そういう方向ではなく、世田谷区立桜丘中学校や千代田区立麹町中学校のような学校が増えていけばいいなと考えています。校長先生のリーダーシップは非常に大切ですね。

小中学校の教員のオーバーワークが深刻です。何か対策はありませんか?このままでは安心して学校に通わせられません。
→「中野区立学校における働き方改革推進プラン」が示されて改善に取り組むこととなりました。給食費の公会計化など私たちが提案してきた内容も盛り込まれていますが、目標設定からしてどうなの?と思う部分もあるので、引き続き進捗状況を見ながら内容の見直しも提案していきたいと思います。

社会の一員として自立し,権利と義務の行使により,社会に積極的に関わろうとする態度を身に付けるためのシティズンシップ教育を推進することが必要であると考えますか?
→必要です。というか、ぜひぜひやりたいことです。ただ、教育の政治的中立性を確保しないといけないという問題があって、議会の側から教育改革を進めることの難しさも感じてきたところです。

学校再編
小学校の学区の偏りは改善しないのですか?統廃合後、キャパオーバーの学校とガラガラの学校の差が大きい。
小中学校の統廃合について。特に中野駅周辺少なくなりすぎていると思いませんか?UR,タワマンもできて大丈夫ですか?
→特に第一次再編の時に行った人口推計の見込み差が大きくお子さんや保護者の皆さんにご迷惑をおかけしてしまっているところです。
学区については、教育委員会のもともとの考え方は中学校と小学校の学区を合わせるというものでしたが、実際にはそうなっていません。通学にかかる距離や児童生徒数の推計などを踏まえて見直しを検討したいと思います。
通学時の安全確保策やスクールバスの運行ができないか等の提案もしてきましたが、まだ十分な回答をいただけていないので、この点については引き続き取り組んでいきたいと考えています。
財政面の問題もあり現行の第2次計画までは進めなければならないと考えていますが、一方で、中野区内の学校は文部科学省の定める面積基準をなかなか満たせないという課題もあります。都内だから仕方ない、但し書きがあるから問題ないというのがこれまでの教育委員会の姿勢でしたが、最初から但し書きに逃げ込むのではなく、限られた財源と土地面積の中で最大限の工夫をして子どもの育つ環境の充実を図るよう求めていきます。
正直に言うと、保育の問題に比べて学校再編の問題は私自身が肌感覚で理解できていない部分も大きいと感じています。保護者の皆さんからの声ももっともっといただきたいと考えています。すべてが叶えられるわけではなくとも、なにがしかの解決策、落としどころを考えることはしていきたいと考えています。

行政運営
中野区役所のスタッフの方たちの質がめちゃくちゃ悪いです。説明不足、不親切、態度悪い、怠慢です。子連れママへの対応や保育園、ベビーシッター事業等、こちらの質問にもきちんと答えをくれません。資料もしょぼいです。他の区と比べて歴然です。あなたなら真剣に、どのように改善できますか?
→議会にいると丁重に扱われるのであまり感じないのですが、民営化対象保育園の保護者として接するとこの問題はとても強く実感しています。基本的なビジネスマナーがなっていないと感じることもしばしばです。前区政が16年続いて、要望が上に上がる前に自分のところで止めることのできる職員が出世する組織風土になってしまっていることが根本の原因ではと考えています。区民の要望を聞き取って法律や財政的な制約の中で工夫を凝らして最大限要望に応える努力をする職員が評価される人事制度にしたいです。

これから社会保障費の増大が予想されています。一方子ども関連予算は世界的にも見て日本の割合が少ないといわれています。(1)今後どの分野の予算を削り備えるべきだと思いますか。(2)子ども関係の予算を増やしていきたいと考えていますか?
→(1)行政改革で事業の見直しに取り組み無駄のない区政運営に努めることは大前提として、金額的に意味のある規模の予算削減と考えると、公共施設の廃止、統合(縮充)を進めなくてはならないと考えています。
(2)はい。ただし今後学校の建て替え費用がかさむため自然と「子ども関係の予算」は増えていく見込みです。そうした部分ではなく、ソフトの部分への財源投入も進めていきたいと考えています。

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