さて、私も審判を受ける中野区議会議員選挙を含む統一地方選挙後半戦の投票日が近づいてきました。
多くの区市町村議員議会選挙が行われますが、「今住んでいるところからはいずれ引っ越すと思うから、区市町村議会議員選挙は自分には関係ない」というご意見をしばしばいただききます。
でも、これ、大間違いです。
引っ越しの予定があったとしても、もっと言えば、選挙まで3カ月前を切ってから引っ越しをしていて今住んでいる自治体ではなく前の自治体の議会の選挙権があるとしても、ぜひ、投票に行ってください。
なぜならば、「先進的な取り組みは自治体間で波及する」からです。
今、渋谷区の「同性カップルに結婚に相当する関係を認めて証明書を発行する」といった内容を含む条例が話題になっています。かなり画期的な話ですが、既に世田谷区や横浜市、兵庫県宝塚市などで同様の施策の検討が始まっているようです。
こうした派手な話ではなくても、例えば私が中野区議会で取り組んできた仕事でも、
・千葉県船橋市の債権管理条例に基づく債権回収の取組み(本来お支払いただくべき税や保険料を着実に徴収すること)を視察し、同様の取組みを中野区に求めた結果、区がかなり踏み込んだ債権回収を行うようになり収納率が向上した。
・福岡県大野城市の「フルコスト計算書診断」事業を視察し、そのポイントである決算値ベースの事業評価の実現を中野区に求めた結果、その提案が中野区の事業評価手法に取り入れられ、税金の無駄遣いを発見し、なくしていく仕組みが実現した。
こういった形で、ある自治体の先進的な取組みが他自治体へ波及していくことは多々あります。というか、それを実現するのも地方議員の大切な仕事の一つです。(余談ですが、「税金を使った旅行」と揶揄されることもある議員の他自治体視察ですが、私は上記のような形で区政に還元してきたつもりです。)
また、こうした個別の事業ではなくても、例えば「子どもの貧困対策にお金をかけないといけない」「若者の就労支援に力を入れていかないといけない」といった雰囲気作りも重要です。こうした「社会状況」が自治体の施策を動かすこともあります。
なので、今住んでいる自治体から引っ越し予定があっても、自分が問題意識を持っているテーマに取り組んでくれそうな候補者や必要だと思う政策の提案をしている候補者を見つけて投票しておけば、どこかで引っ越し先の自治体にまで影響が出てくる可能性は大いにあります。なので、たとえ引っ越しの予定があったとしても、ぜひ棄権をせずに投票所に足を運んでほしいと思います。
ちなみに、23区同士は非常に強い横並び意識を持っています。私たち議員が他の自治体と中野区を比較する際にも、まず「23区平均」や「23区内でこの事業をやっている区の数」を確認します。23区内で引っ越しを繰り返して暮らしていく予定の方は、特に他区の影響を受けやすいと思っていただいて間違いないかと思います。
と言うことで、今週末は選挙に行きましょー!
P.S 総務省が面白い選挙啓発画像を作っていたのでツイートしたら、1.2万RTを超える大拡散をされていて若干ビビっています…
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