森たかゆきのブログ

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新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書提出のご報告と今後のネットでの情報発信について

先週金曜日の4月17日、新型コロナウイルス感染症対策に関連し、立憲民主党・無所属議員団として中野区長・教育長宛てに要望書を提出いたしました。会派の中でも侃々諤々議論をし、絞りに絞って医療体制整備、生活支援・経済支援、子どもの学習環境整備等10項目にまとめたものです。内容は以下の通りです。

2020年4月17日

中 野 区 長
酒 井 直 人 殿
教 育 長
入 野 貴 美 子 殿

立憲民主党・無所属議員団

新型コロナウイルス感染症対策に関する要望について

 平素から、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、保健所による疫学調査や関連相談等をはじめ、それぞれの所管において区内の感染拡大防止にご尽力いただいている執行機関の皆様には改めて感謝と敬意を表します。
当議員団といたしましても、第一回定例会から現在に至るまで、様々な形で感染拡大防止策や区民生活の支援策等について提案・要望をさせていただいて参りました。一方、東京都においては一日に百名を超える患者が発生する状況が続いています。また、区内二か所の病院で院内感染が疑われる事態が発生し、区民の健康や生活への不安感は一層高まっています。
こうした状況を踏まえ、下記の事項について改めて要望致します。

1. 逼迫する医療現場崩壊を防ぐためのPCR検査外来センターの設置、並びにPCR検査結果までの期間の隔離施設の確保
2. 児童生徒の学びの遅れ解消のためのオンライン授業実施に向けた環境構築、並びに、心身のストレス軽減や支援が必要な子どもたちへの対応のため、子どもと学校がオンラインでつながる体制整備(通信機器や端末の貸与等)
3.ひとり親家庭(児童扶養手当受給世帯)に対する区独自の給付金の支給
4.生活困窮世帯の子どもたちへの宅配による食事の提供とハイリスク家庭への電話・アウトリーチ等による状況把握と支援
5.現在行っている飲食店へのテイクアウト推進を含む区サポートの継続、並びにアフターコロナにおける再スタートへの体制支援
6.売上前年同月比50%以上減少し、都の支給対象外の区内事業者・個人事業主への区独自支援金の給付(開業1年に満たない者についても特段の配慮を行うこと)
7.職や住まいを失った方、収入が激減した方への相談窓口の整備と支援策の広報強化
8.個人のプライバシー侵害や疫学調査の支障にならないよう十分な配慮を行った上で、区内の発生状況についての出来る限りの情報公開の推進、並びに、感染が発覚した事業者から該当施設の公表の協力を得られるための仕組みの構築
9.感染患者受け入れのための病床確保に協力いただいた医療機関への協力金の支給
10.内定取り消しや雇止めになった方の会計年度任用職員としての任用

この中でも特に悩ましいのが、6の事業者支援にかかわるところです。今回の要望では「都補助対象外の」「事業者と個人事業主」への支援を求めています。これだけ外出自粛が言われている中なので休業要請対象外であっても厳しい状況に置かれている事業者が存在すること、また、フリーランスの方への公的な支援は様々な面で薄くなりがちであることなどからこうした形での要望にしました。他方、都補助対象の事業者の方からは、それだけでは十分ではないというお声もいただいており都補助への上乗せということも考えられます。また、業種を絞る形での補助も選択肢としては考えられるでしょう。
悩ましいのは、どういう制度設計を考えるにしても、現時点では私たちだけでは必要となる財源規模を算出することが難しい点です。なので、この要望も私たちとして「これがベストの支援策だ」と胸を張って要望したというよりは、行政側に「都補助対象外を支援する」「フリーランスを対象とする」という考え方を視野に入れて検討してほしいという趣旨で盛り込んだものです。
いずれにしても、民間の経済活動が縮小している状況で公的機関までもが支出を絞ってしまうと、経済状況はより深刻化し現在の状況が落ち着いた後の経済の回復も遅れ、結果として区財政にもマイナスになる、というのが私の基本的な認識です。財政的な制約を全く無視するわけにはいきませんが、現在は積極的な財政出動が求められる局面だということは、区長にも強く伝えてきました。
おそらく、今後数週間のうちに区が補正予算を編成し議会が臨時会を開き中野区独自の新型コロナ対策の大枠が示されることとなると思われます。区民生活や地域経済活動を支えるために十分な規模と内容になるよう、引き続き取り組んでまいります。

・・・と、ごく普通に活動報告をしてみましたが、ブログ更新も随分と久しぶりになってしまいました。ネットでの情報発信が滞ってしまいまして申し訳ありません。以下は、私の言い訳というか事情説明というかこの間考えていたことというかただのボヤキというか、まぁ、そんな感じの文章です。やや長くなってしまいましたが、興味のある方は読んでいただければと思います。

昨年の中野区議会議員選挙では、立憲民主党の公認候補8名全員を当選させていただきました。その後、無所属で初当選した間議員にも加わっていただいて9名で立憲民主党・無所属議員団を結成し、自民党と同数の第一会派となりました。一昨年の中野区長選挙での区長交代と合わせて中野区政の置かれた状況はこの2年で様変わりし、それに合わせて私の役割も大きく変わりました。気付けば会派では酒井幹事長に次いで二番目のベテランになってしまい、この間は会派の基本政策を取りまとめる役割を担ってきました。会派間の対立が生じるような案件だとなかなか難しいのですが、それでも区政運営のベースに私の意見や発想が取り入れられる場面は前区政の頃とは比べ物にならないほど増えました。
やりがいも増した反面、責任も比べ物にならないほど大きくなりました。自分の発言で区政に混乱が生じる可能性にも敏感にならざるを得ません。また、「区長は立憲の言うことばかり聞きやがって」的な声が他会派の議員から漏れ伝わってくるようなこともありました。私が黙っていれば皆スルーしてくれるであろう案件が、私が発信することによって政争の具になってしまうようなケースもあります。
もちろん議会構成が安定していればそんなことは気にしなくてもいいのですが、実際のところどういう形で議会過半数を確保するか、改選から一年経った今も不安定な状況が続いています。
物事が動いている間の情報発信はとても難しくなってしまいました。そして、この一年は「この案件は落ち着いたら報告しよう」と思いつつもそうこうしているうちに新しい案件が出てきて今度はそっちの案件にかかりきりになる…ということの繰り返しだったように思います。
今回の新型コロナ対策も同様です。上でご報告した要望書以外にも、議会閉会一週間後の3月30日、緊急事態宣言が出された直後の4月9日と区長と面会し様々な提案・要望をしてきたのですが、これも表立ってやると会派間の要望合戦になってしまい、ただでさえ大変な執行機関に大きな負担になってしまうことを危惧し公にはしていませんでした。
17日現在で主要会派すべてが要望書を提出したことや区民の皆さんに私たちが負っている説明責任を踏まえて今回の要望は公開しましたが、正直それが正解なのかどうかも分かりません。

自分の政治的アピールよりは必要な施策が滞りなく実行されることを優先するという姿勢は自分の中では揺るがないのですが、一方で、特に私の場合は、情報公開・情報発信に期待してご支援いただいている自覚もあります。しばらく手探りの状態が続くでしょうし、以前のように自分の頭の中をだだ漏れさせるようなやり方を復活させるのは難しそうですが、少しずつネットでの発信も復活させていきたいと思います。

こうした状況ですから、(あまり本意ではありませんが)自治体広報のお手伝い的な使い方になるかもしれません。あるいは、当事者としていろいろな問題を経験し続けている保育の問題とか、中野区議会での陳情採択以降も当事者の方が活発に活動を続けておられる選択的夫婦別姓の問題とか、香川県の奇妙な条例が問題になった表現の自由を巡る問題とか、区政に直接かかわるというよりは今の日本社会全体の問題として私から発信できることもあるかなと感じる領域の発信が増えるかもしれません。本当はここに所属政党に関わること…も加えるべきなのでしょうが、正直リアルでも党務にかけられる労力が不足している状態で、政党関係のことはまずはリアルの改善からやらないといけない状況です。党都連を使ってやりたいこともあるので、それは具体的に動き始めたらご報告します。

当ブログについては、少しずつこの一年の振り返り記事を追加していこうかと考えています(実は、下書きに入ったままの書きかけの記事が何本もあります…)。

 それではまた、そう遠くないうちに。

※区長に要望書を渡している写真に写っているのは私ではありません。酒井幹事長です。私バージョンの写真はないので、代わりに娘氏がチェキで(!)撮ってくれた写真を添付します。在宅勤務中に蒟蒻ゼリーを食べているところです。

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