中野区議会議員の年収っていくら位なの？区民の方からよくいただく質問です。

これから数回に分けて、このテーマについて書いていこうと思います。第１回目は、具体的な金額の前に、そもそも中野区議会議員や中野区長の報酬等がどのように決まっているのかについて確認したいと思います。

大前提として、中野区議会議員の報酬や中野区長の給料などはすべて条例で定められています。そして、条例を制定するのは議会の役割です。つまり、

「中野区議会議員は、自分たちで自分たちの報酬額を決めている」

のです。

ただし、これだけだとなんだかんだ理屈をつけてどんどん自分たちの報酬を自分たちで上げていくことも可能になってしまいます。そうしたこともあり、第三者的な立場から議員報酬や区長ら特別職の給料などの金額を審査する、「中野区特別職等報酬等審議会」という組織が設置されています。
中野区特別職報酬等審議会条例

上記の審議会設置条例には、区長は最低年１回は審議会の意見を聞かないといけない、委員は１０人以内、任期は２年、といったことが定められています。大学教授や弁護士、区内団体の代表、公募区民などが委員になっています。

審議会では、それぞれの職責の重さ、一般の区職員の給料の動向や他区との比較、消費者物価指数など社会全体の経済状況、区の財政状況などを踏まえて検討が行われています。

この審議会の審査をまとめた答申を受け、中野区議会議員の報酬を定めている条例や中野区長等の給料を定めている条例の改正案が作られ、議会で審査され議決されます。

議会の議決にあたっては、通常この答申を受けて作られた条例改正案の内容を尊重し、原案通り可決されています。その結果、中野区議会議員の議員報酬が引き上げになったのは平成１１年が最後で、その後は据え置きまたは引き下げという状況が続いています。