森たかゆきのブログ

中野区議会議員(立憲民主党)森たかゆきの公式ブログです

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「新しい中野をつくる10か年計画」の改定作業がイレギュラーな展開を見せ始めています

以前からお伝えしている通り、中野区は現在「中野区基本構想」「新しい中野をつくる10か年計画」の改定作業を進めています。基本構想については通常の流れで議論・手続きが進んでいますが、その下に位置付けられる「10か年計画」の改定作業がここにきてイレギュラーな展開になってきています。

きっかけは、昨年の中野区議会第3回定例会に示された「新しい中野をつくる10か年計画(第3次)」の「素案」が、とても基本計画とは言えないほど曖昧なものだったことによります。財政フレームや施設計画といった区政運営のベースになる部分がごっそり抜けており、個別施策の進捗計画を示す「ステップ」にも空欄が目立ちました。それを受け、民主党議員団としては「これでは基本計画の体をなしていない。より具体的な記載をした上で、意見交換会を再度行うべきだ。」と主張してきました。

そして、先月末から今月頭にかけて開催された閉会中の各委員会に10か年計画の「改定素案」が示されました。区の計画策定の通常の手続きですと、素案が区議会に示され区民との意見交換会を実施した後は、そこで出された意見を踏まえて「素案」から「案」を作った上で、その「案」を区議会に報告しパブリックコメントを実施、そこで出された意見を踏まえて計画決定という流れになるので、この「改定素案」というステップが挟まること自体が異例です。また、そのことによって再度の意見交換会の開催も決まりました。

「素案」から一気に「案」にしなかったこと、より具体化したものをもって再度意見交換会を行うということ。これらは私たちの主張にも沿ったものであり、その点は良いのですが、問題は「素案」から「改定素案」になった際に追加で示された内容です。

私が委員長を務めている子ども文教委員会の所管部分だけでも、

・認定こども園の誘致及び区立幼稚園の認定こども園への転換(民営化)
・本町図書館、東中野図書館を統合し第三中学校と第十中学校の統合新校へ整備
・U18プラザを廃止し新たな中高生向け事業を民間等を活用して実施

といった具合に、非常に大きな施策が盛り込まれました。

区民の方の反応も大きく、特に区立幼稚園の私立認定こども園への転換については既に区議会に複数本の陳情が提出されています。U18プラザの廃止や地域図書館の統合についても、私のところに複数の方からお問い合わせやご意見をいただいています。

これだけ大きな施策が「素案」から「改定素案」になる間に追加されてしまうと、正直なところ、「素案」の議論に費やした時間はなんだったのか、本当にこれからの10年の区政の動きを決めるだけの計画性を持っているのかと疑問に感じてしまします。

間もなく今年の第1回定例会が始まります。私も一般質問に登壇する予定ですので、区の考え方をしっかりと質していきたいと思います。10か年計画の改定素案は区のHPでも公開されています(こちら)。
ご意見やご質問があれば是非お寄せください。

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