森たかゆきのブログ

中野区議会議員(立憲民主党)森たかゆきの公式ブログです

Read Article

世代間対立を煽る言説が見落としていること

今日は、鍋横区民活動センターで行われた「ながつま昭と語る会」に参加してきました。

長妻昭さんの国政報告会は、前半が長妻さんからの国政報告、少し休憩をはさんで後半が質疑応答で約2時間というスタイルで行われています。

毎回、質疑応答では様々なテーマについてご意見が出るのですが、今日はあるご高齢の女性の方から「与野党協力して、もっと子育て支援などにお金をかけるようにしてくべきだ」というご意見が聞かれました。子育て支援は「未来への投資」であると訴えている私にとっては我が意を得たりなのですが、街中でそうした訴えをしていると、実は意外なほどご高齢の方から「その通り」と言っていただけます。

「高齢者ばかり投票に行くから政治家は高齢者に有利な政策を行い、若者向けの政策は行われない」といったことがよく言われるのですが、この議論は「若い世代にもっとお金を回すべきだ」と考える高齢者の存在を見落としています。高齢者が皆が皆自分たちの世代の利益だけを考えているという想定はそもそも事実誤認ですし、彼らに大変に失礼な話でもあります。そして、実際に政策立案の現場で世代間格差の是正が議論されているケースもあります。一例として、世代間格差が最も話題となる社会保障の分野で、その是正の必要性が議論になった際の資料をご紹介しておきます。
第4回社会保障の教育推進に関する検討会資料 「社会保障を通じた世代別の受益と負担」について

また、純粋に「高齢者向けの政策」「若者向けの政策」といった分類が可能であるとも思いません。例えば、介護保険制度を考えてみると、仮にこの制度をなくしてしまえば、その負担は介護を必要とする本人のみならず、その子どもにも及ぶでしょう。年金についても、親の年金収入に頼って生活を維持している子が存在することは間違いないでしょう。

こうしたことを踏まえ、いたずらに世代間対立を煽るのではなく一つ一つの政策の妥当性を考えていきたいと思いま

会の冒頭で区政報告をさせていただきました
会の冒頭で区政報告をさせていただきました

す。

URL :
TRACKBACK URL :

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top